イベントや販促用のノベルティを作りたいけれど、あまり費用はかけられないとお悩みの方は多いのではないでしょうか。あるいは、製作することにはなったものの、何をどうやって決めていけばいいのか分からず途方に暮れているという方もいるかもしれません。
今回は、そんな人におすすめの「50円以下でできるノベルティ作成方法やポイント」についてご紹介します。
どのようなノベルティが良いかを検討する前に、ノベルティにかけられる費用、そしてノベルティを配布する要件についての考えをまとめておきましょう。というのも、一般的に、ノベルティのようなグッズは大量生産できればできるほど、単価が安くなっていく傾向にあります。
ある程度の費用が確保できるならば、それこそ数百、数千単位で発注することで単価はぐっと抑えられます。しかしその一方で、配布できる規模に見合わない個数を作ってしまうと、在庫として抱えてしまうリスクもあります。
この時、いつ配布してもさしさわりのないものであれば、またの機会に配布できるから保管しておけばよいと考えることもできますが、「次回のイベント予告のために開催日時を記したノベルティ」だった場合、その時期が過ぎてしまうと配布が難しくなってしまうでしょう。
また、お店の住所や電話番号なども移転や閉店などで使えなくなってしまう可能性があります。このため、「どういう目的でノベルティを配布するのか」と「製作するにあたってかけられる費用」の二点をしっかりとまとめて、そこから具体的なノベルティの選定、デザイン等を決めていくことが大切です。
具体的にノベルティの選定を行う段階になったら、「配布するシーン」をよく想定してみましょう。屋外・屋内、ファミリー向け・カップル向け・ファン向け、暑い時期・寒い時期などは分かりやすいポイントです。例えば「ファミリーが遊びに来る、夏の屋外のイベント」であれば、こどもが喜ぶ「うちわ」や、保護者が荷物を入れられる「バッグ」などは好まれますし、会場で使って貰える可能性が高まりよく目立ちます。
開催時期が冬であればカイロ、通年通して好まれるのはウェットティッシュやマスク、タオルなどがおすすめとされます。オリジナルデザインのものにこだわりたいのであれば、クリアファイルやポケットティッシュ、マスクケース、メモ帳、コースター、付箋など、平面が大きく確保しやすいものが対応して貰えることが多いのでおすすめです。
その他、ノベルティを単なる販促グッズ以上のものにするという方法もあります。例えば、来場者になんらかのアンケートを取りたい場合に、「アンケート記入用にボールペンを渡します。回答して貰えたら、そのボールペンはそのままノベルティとしてプレゼントします」といった方法をとることで、単純にノベルティを配るだけではなく、アンケートの回収率向上も期待できるでしょう。
あるいは、子ども向けのイベントをかねて「商品を購入して貰えたら、お子様ひとりにつき一個、キャラクター文房具をプレゼント」という方法をとるのも良いでしょう。なお、文房具類の場合、日常使いすることも多いので多くの人の目に長期間触れやすいだけではなく、在庫になった際、保管する上でもかさばりづらいというメリットもあります。
それ以外にも、変わったデザインのノベルティで、インパクト重視のアピールをするという方法もあります。例えば、ひまわりやゴーヤなどの種や、家に帰ってから楽しめる入浴剤、ゴールドや現金などを模したパッケージのポケットティッシュなど、インパクトがあるものなどがおすすめです。
特に、こういったそもそも完成しているデザイン性が高いものは、名入れ等のデザインを検討する必要性が低くなるので、「何かを配りたいけれど、企画する余裕があまりない場合」などにおすすめと言えます。
ノベルティ製作の上で注意したいポイントが幾つかあります。作り始める前に知っておけばよかったとならないように、チェックしておきましょう。第一の注意したいポイントは、「名入れ・ロゴ印刷・オリジナルイラストを印刷したい場合」です。
というのも、商品によって「対応不可」から「文字数に制限があるなど限定的に対応可能」、あるいは「オプション料金が発生する」と対応状況は異なります。カラーイラストや画像などを載せたい場合は特に検討が必要で、「オリジナルイラストに対応していると思ったら、カラーは一色のみだった」というようなケースもあり得ます。
希望の要件に対応しているかについてよく検討し、場合によっては「一色で映えるデザインにする」といった柔軟な対応も時として必要でしょう。
注意したい第二のポイントとしては、ロット数・申し込み単位です。特に50円以下という単価になるノベルティは、大量発注すればするほど安くなりますが、そもそも発注可能な最低個数や申込単位が決められていることがあります。
例えば「100個単位で注文可」の場合、「150個」という注文に対応して貰えないか、別途費用が発生することもあります。そういった制限を見落としてしまうことがあるので注意したいポイントです。
第三のポイントは、梱包についてです。これもロット数の問題と同様に、単価を抑えた低価格のノベルティの場合、OPP袋などにいれていない素の状態のまま、あるいは複数が1セットになった状態で届くことは珍しくありません。
折角、予算を抑えたノベルティを用意したのに、後で人手をかけて梱包したり梱包資材を買ったりすることになって、予算オーバーしてしまったということがないようにチェックしておきましょう。
最後のポイントは、納期についてです。特に名入れ等を行う場合は、最短納期が「校了後から2週間から4週間」といったスケジュールになることも多いです。特に注意したいのは「校了後」のため、デザインの修正をするというようなことを繰り返すと、更に時間がかかることでしょう。
また、あるいは工場が繁忙期に入っている場合は更にかかる可能性や、季節もののグッズは売り切れることなども考慮して、早め早めの対応を心掛けることが大切です。
用途や配布するシーン・ターゲットをよく考慮すれば、50円以下のノベルティは、非常に有効なPRグッズに早変わりすることでしょう。
「50円以下のノベルティじゃ大したことはできないのでは?」と思うのは早計で、デザインにこだわりたい場合も、オリジナルデザインを手掛けるのが難しい場合にも対応できる、豊富な選択肢の中から選ぶことが可能です。
製作から配布方法、在庫になった場合の対処まで、俯瞰的に考えることを重視することをおすすめします。